「もし自分に何かあったとき、家族が困らないようにしておきたい」
「エンディングノートって聞いたことがあるけど、何をどこから書けばいいの?」

でも親の遺品整理を経験してから、自分もちゃんとやっておかなきゃと思うようになってきた…
「40代から始める片付け|リバウンドなし&不用品売却ガイドブログ」のりょうこです。
「生前整理」という言葉に、少し重たいイメージを持っている方も多いと思います。
でも、私が生前整理を意識するようになったきっかけは、父の入院でした。
突然のことで、保険証書がどこにあるか、通帳はどれか、かかりつけ医の連絡先は——
何もわからない状態で、家族全員が慌てふためきました。
「もっと早くに聞いておけばよかった」「父が元気なうちに一緒に整理しておけばよかった」と、強く後悔しました。
生前整理は、死を意識した暗いものではなく、「家族が困らないように、元気な今のうちに準備しておくこと」です。
自分のためでもあり、大切な家族への思いやりでもあります。
この記事では、生前整理をどこから始めればいいか、エンディングノートに何を書けばいいか、日常の片付けと合わせてどう進めるかをお伝えします。
生前整理は「縁起が悪いもの」ではない
「生前整理なんて、まだ早い」「縁起でもない」——
そう感じる方もいるかもしれません。
でも、考えてみてください。
生前整理ができるのは、元気な今だけです。
いざというとき(入院・介護・認知症など)になってからでは、自分の意思で整理することが難しくなります。
「もし自分に何かあったとき、家族が一番困ること」——
それを今のうちに解消しておくのが生前整理です。
縁起が悪いのではなく、むしろ「家族への最大の思いやり」だと、私は思っています。
生前整理でやることは大きく2つ
生前整理の内容は、大きく次の2つに分けられます。
- モノの整理:不用品を減らし、残すものを整える。家の中をスッキリさせる
- 情報の整理:重要書類・財産・医療の意思・連絡先などをまとめ、家族が困らないようにする
いきなり全部やろうとしなくて大丈夫です。
まず「モノの整理」から始めて、少しずつ「情報の整理」へと広げていくのが、無理なく続けるコツです。
まずはモノの整理から始める
日常の断捨離・片付けが、そのまま生前整理の第一歩になります。
特に生前整理の観点では、「家族が処分に困るもの」を減らしておくことが大切です。
家族が困る「大量のモノ」を優先的に減らす
- 大量のコレクション・趣味品(価値がわからず処分に困る)
- 古い電化製品・家具(処分費用がかかる)
- 大量の衣類・食器(量が多すぎて整理が大変)
- 使っていない健康器具・大型グッズ
「これは家族に価値がわかるか」「処分に困らないか」という視点で見直すと、整理の優先順位がつけやすくなります。
片付けをどこから始めるか迷ったら
生前整理でも、片付け全般の「始める場所」の考え方は同じです。
→ 【片付けどこから始める?】場所別の優先順位と最初の一歩の踏み出し方

また、家族と一緒に片付けを進める際の注意点については、こちらも参考にしてみてください。
→ 【家族と一緒に片付け】スムーズに進めるための声かけと進め方のコツ


「自分が大切にしてきたもの」でも、家族には価値がわからないものはたくさんあるんですよね。
エンディングノートとは何か・何を書くのか
生前整理の「情報の整理」として、ぜひ取り組んでほしいのがエンディングノートです。
エンディングノートと遺言書の違い
エンディングノートと遺言書は、似ているようで別のものです。
- 遺言書:法的効力がある書類。財産の分配などを正式に定めるもの。弁護士・公証人が関わることが多い
- エンディングノート:法的効力はないが、自分の意思・情報・希望を家族に伝えるためのもの。市販のノートに自由に書ける
エンディングノートは法律的な効力はありませんが、「家族が知っておくべきこと」をまとめた、家族へのガイドブックです。
エンディングノートに書く内容
書く内容に決まりはありませんが、次の項目があると家族が助かります。
【自分についての基本情報】
生年月日・本籍地・血液型・かかりつけ医の連絡先・持病やアレルギー
【財産・保険・年金の情報】
銀行口座の情報(銀行名・支店名)・保険証書の保管場所・年金番号・不動産の情報
【医療・介護についての希望】
延命治療についての考え方・介護が必要になったときの希望・臓器提供の意思
【葬儀・お墓についての希望】
葬儀の規模や希望・お墓についての考え方・遺影に使ってほしい写真
【家族・友人への連絡先リスト】
いざというときに連絡してほしい人の一覧(名前・関係・連絡先)
【家族へのメッセージ】
感謝の言葉・伝えておきたいこと——これが、エンディングノートの中で一番大切かもしれません。

「今日は保険の情報だけ書く」「今週は連絡先リストを整理する」という感じで、少しずつ埋めていけばOKですよ。
デジタル資産の整理も忘れずに
現代の生前整理で見落としがちなのが、デジタル資産の整理です。
- SNSアカウント(亡くなった後どうするか)
- サブスクリプションサービスの一覧と解約方法
- クラウドに保存している写真・データ
- スマホ・パソコンのパスワード管理
特にスマホのパスワードがわからないと、家族が中のデータにアクセスできないこともあります。
「緊急連絡先と一緒に保管する番号・パスワード」をエンディングノートの中にまとめておくと安心です。
家族と「今のうちに」話すことが生前整理の本質
エンディングノートを書くことと同じくらい大切なのが、家族と話しておくことです。
どんなに丁寧に書いたノートも、家族がその存在を知らなければ意味がありません。
「こういうノートを作っている」「重要書類はここにある」「いざというときはこうしてほしい」——
元気なうちにこれを話せると、家族は大きな安心感を得られます。
「死の話をするのは気が引ける」という方は、「片付けをしているついでに」という形で自然に話し始めるのがおすすめです。
家族の物を整理するときのコミュニケーションについては、こちらも参考にしてみてください。
→ 家族のものを勝手に捨てるのはNG!トラブルを避けるための進め方

無理なく続けるための進め方
生前整理を「一気に全部やろう」とすると、途中で疲れて止まってしまいます。
まず1つの引き出し・1つの項目から始める
「今日は保険証書の場所を確認してノートに書く」——それだけで立派な生前整理の一歩です。
スケジュールを決めて少しずつ進める
月に1〜2回「生前整理の日」をカレンダーに入れて、少しずつ進めましょう。
片付けをスケジュールで進める方法はこちら。
→ 【片付けスケジュール術】計画的に進めるための週・月単位の組み立て方

「完璧に仕上げる」より「始めること」が大切
エンディングノートは、一度書いたら終わりではありません。
生活が変わるたびに更新していくものです。
完璧を目指すより、まず1ページだけ書いてみることの方がずっと大切です。
まとめ:生前整理は「家族への最大の思いやり」
今回の記事のポイントをまとめます。
- 生前整理は縁起が悪いものではなく、「元気な今だからこそできる、家族への思いやり」
- やることは「モノの整理」と「情報の整理(エンディングノート)」の2つ
- モノの整理では「家族が処分に困るもの」を優先的に減らしておく
- エンディングノートには財産・保険・医療の希望・デジタル資産・家族への連絡先などをまとめる
- デジタル資産(SNS・サブスク・パスワード)の整理も忘れずに
- エンディングノートの存在と保管場所は、必ず家族に伝えておく
- 一気にやらなくていい。「今日は1項目だけ」の積み重ねで十分
生前整理は、自分のためでもあり、大切な家族のためでもあります。
「もし自分に何かあったとき、家族が困らないように」——
そのための準備を、今日から少しずつ始めてみましょう。
まず今日は、「重要書類がどこにあるか確認する」だけでも、立派な一歩です。
