「一気に片付けたいんだけど無理かな。。。?」

コツコツ片付けるよりも、一気に片付けたいという気持ちのほうが大きいの。
日々の家事や仕事で忙しい40代の私たちにとって、「コツコツ片付け」をおすすめしています。
ですが「一気にガツンと片付けたい!」という気持ちもよく分かります。
本記事では、一気に片付けを済ませる際のメリット・デメリットを整理し、無理せず取り入れるコツまでご紹介します。
一気に片付けるとは?
「一気に片付ける」とは、限られた時間(例:半日~1日)を使って、部屋全体や特定の空間やアイテムを一気に整理・断捨離する方法です。
普段のコツコツ片付け(毎日10分ずつや、1日1か所だけなど)とは違い、「短期集中型の片付け」スタイルです。
この方法の特徴は、一度で目に見える変化が出やすいこと。
普段なかなか手が回らない場所や、モノが散らかりやすいスペースを一気に片付けることで、部屋全体がスッキリする達成感が得られます。
たとえば…
- 長い間放置していた押し入れやクローゼットを半日で丸ごと整理
- 週末を利用してリビングから不要なモノを一気に処分
- 子ども部屋と持ち物を週末で一気に手放し、整理整頓
といった感じです。
ただし、一気に片付けるにはある程度の体力や気力、そして一時的にモノを移動させるスペースが必要になるため、計画を立てて臨むことが成功のカギとなります。
「気分を一新したい」「一気に片付けてリセットしたい」「コツコツは苦手!」というケースで特に向いている片付け方法です。
一気に片付けるメリット
一気に片付けるのにはメリットが多数あります。
大きく、5つのメリットをまとめました!
1. 短時間で劇的変化を感じられる
一気に片付ける最大の魅力は、短期間で家や部屋が大きく変わることです。
たとえば、朝からリビングとキッチンを片付ければ、夕方には見違えるほどスッキリした空間が広がります。
「昨日までゴチャゴチャしていた部屋が、まるで別の家みたい!」という変化を味わえます。
2. 取りかかりのハードルが下がる
一気に片付けると、スタートした勢いのまま作業が進むので、「とりかかるのが面倒」というハードルを超えやすいのが特徴です。
普段のコツコツ片付けにありがちな、「今日はやめておこう」「明日でいいか」と先延ばしにするケースが減ります。
また、片付けが進むほど目に見えてモノが減り、床が広くなっていくので、「もっとやりたい!」という気持ちが湧き、さらにスピードアップ場合もあります。
3. 決断力が鍛えられる
一気に片付けるとなると、迷っている暇がない状況になるため、要る・要らないの判断が早くなるというメリットがあります。
短時間で仕分けを進めるには、「これを取っておく?処分する?」を感覚的に判断するスキルが必要です。
繰り返すことで、不要なモノをサッと手放せる力が自然と身につき、モノの取捨選択がスムーズになります。
4. 達成感が大きい
一気に片付けを終えた後の空間は、ビフォー・アフターの差が歴然です。
ゴチャついていたテーブルが何もない状態に戻り、床にはモノが一切なくなり、空気まで澄んだように感じられることもあります。
この達成感は、「やればできる!」という自信につながり、片付けに対する苦手意識を克服するきっかけにもなります。
さらに、片付けが終わった空間で過ごすことで、気分がスッキリし、気持ちのリセット効果も得られるのが魅力です。
5. きれいな家で長く過ごせる
一気に片付けてきれいになった自宅を堪能できます。
きれいになったあとは、いい状態の自宅でずっと過ごせるので、快適な時間が長く続きます。
一気に片付けるデメリット
一気に片付けることはメリットが多い手法です。
ですが、デメリットもあります。
一つずつ解説していきます。
1. 体力・気力の消耗が大きい
一気に片付けるには、ある程度の体力と集中力が必要です。
特に40代以降は、長時間立ちっぱなし・しゃがみっぱなしで作業を続けると、腰や膝に負担がかかり、翌日に疲れを持ち越すことも少なくありません。
最初はやる気満々でも、2~3時間経つと疲れが出てきて、集中力が切れてしまうことも。
途中で「今日はもう無理かも…」と感じてしまうと、片付けきれなかったモノがさらに散らかる結果にもなりかねません。
事前に体調を整え、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
2. 時間の確保
一気に片付ける場合、まとまった時間が必要です。
仕事・家事・子どものお世話などで忙しく、時間を確保できないこともあります。
多くの家庭で「一気に片付けができない」最大の理由でもあります。
3. 計画倒れのリスクがある
「今日は押し入れもキッチンも、ついでに玄関も片付けよう!」と欲張りすぎた計画を立てると、現実とのギャップに疲れてしまい、途中で挫折することもあります。
特に片付けに慣れていない人ほど、時間配分が難しく、思った以上にモノの仕分けや移動に時間がかかるものです。
予定していた範囲が終わらず中途半端になってしまうと、達成感どころかストレスになってしまいます。
一気に片付ける場合でも、「今日は〇〇だけ」とエリアやアイテムを絞ることが成功のコツです。
4. リバウンドしやすい
一気に片付けた後、部屋が見違えるほどキレイになっても、その状態を維持する仕組みが整っていないと、時間とともに元の状態に戻ってしまいます。
モノの定位置が決まっていなかったり、日々のちょっとした片付けを習慣化できていなかったりすると、すぐにリバウンドしてしまうのが現実です。
つまり、一気に片付けるのは「スタート地点」にはなるものの、日常の維持管理ができなければ本当の片付け成功とは言えないということ。
その場の勢いで片付けるだけでなく、リバウンド対策として使いやすい収納や日々の小さな片付け習慣を取り入れる必要があります。
5. 家族への影響が出やすい
一気に片付ける際は、大量のモノを出したり家具を動かしたりするため、物音や移動によるストレスが家族にかかる場合があります。
特に休日に実行する場合、ゆっくり過ごしたい家族にとっては迷惑になることも。
また、「これは誰のモノ?」「勝手に捨てないで!」といったトラブルの元になることもあるため、事前に家族と共有・相談しておくことが重要です。
一人暮らしでない場合は、片付けの目的や範囲をあらかじめ話し合い、できれば協力してもらう体制を整えるとスムーズです。
一気片付けが向いている人
では、どういう人が一気片付けに向いているのか、ご紹介します。自分自身が当てはまるかどうか、チェックしてみてください。
- コツコツ作業をするのが苦手な人
- まとまった時間が確保できる人
- 大きな達成感を得たい人
- とにかく早く片付けを済ませたい人
- 片付けに慣れてきた人
- 部屋の変化を感じないとやる気が出ない人
- 判断が早い人
- 片付けの期限が決まっている人
- 誰かにサポートしてもらえる人
それぞれの項目について簡単に見ていきましょう。
コツコツ作業をするのが苦手な人
コツコツ作業をするのが苦手だと、日々、細かく片付けすることが難しいです。
数日は続いても、そこでストップして元の木阿弥、というケースも多く見られます。
だからこそ一気に済ませてしまうのがいい場合が多いです。
まとまった時間が確保できる人
まとまった時間が確保できるのであれば、一気に済ませたほうがいいかもしれません。
一気に片付けをすれば、気持ちいい家・部屋で長く過ごすことができます。
これは本当にうれしいことですよ!
大きな達成感を得たい人
細かい片付けでも達成感は得られます。
ですが、一気に片付けをしたほうがより大きな達成感を得ることができます。
家族にも喜んでもらえて、よりモチベーションがアップします。
とにかく早く片付けを済ませたい人
とにかく早く片付けを終わらせたいなら、一気に片付けをしましょう。
ずっとじわじわ片付けていくのもいいですが、早くすっきりしたいなら一気に済ませてしまったほうがいいですね。
片付けに慣れてきた人
小さく片付けを続けて、片付けに慣れてきたなら、一気に片付ける方向にシフトチェンジするのもありです。
慣れてきたら勝手も分かりますし、いきなり一気片付けをするよりもずっとスムーズに進めることができます。
部屋の変化を感じないとやる気が出ない人
小さな引き出しや戸棚の中を片付けしても、なかなか自宅全体や部屋全体に変化は起きません。
変化しないことでやる気をなくしてしまうことも多いんです。
ですが、1つの部屋が大きく変わると、次の部屋も片付けようと意欲が湧いてきます。
判断が早い人
手放すか残すか判断が早くできるなら、一気に片付けを進めることができる可能性は高いです。
どんどん判断できれば、どんどん物を減らすことができて、結果的にスッキリさせることができます。
片付けの期限が決まっている人
この日に引っ越しとか、この日にみんなが遊びに来る、などの期限が決まっているなら、いい機会になります。
タイムリミットがあれば、嫌でもどんどん進めることができるので、このチャンスを活かすのがおすすめです。
誰かにサポートしてもらえる人
家族や片付け代行業者など、自分ひとりで片付けをしなくていい場合、かなり楽に進めることができます。
特に片付け代行業者に依頼するなら、これを機に終わるまで一気に進めるといいですね。
片付け代行についてはこちらの記事にまとめました。
↓ ↓ ↓

ぜひチェックしてみてください!
一方、片付けに慣れていない家族の場合は、あまり頼りにならない可能性もあるので、要注意です。
失敗しないコツ
一気に片付けを進めるときに失敗しないコツをご紹介します。
これらに気をつけて、ぜひ一気片付けを成功させてください!
- 余裕がありすぎるくらいの計画を立てる
- 家族の協力を取り付ける
- リバウンドしない対策をする
- 手放すかどうかの判断基準を決めておく
- 体力をたくわえておく
- 片付けに使う道具を準備しておく
- スペースを確保しておく
では、各項目について簡単に解説していきます。
余裕がありすぎるくらいの計画を立てる
片付けは想定以上に時間がかかるケースが多いです。
なので「これくらいの時間でここまではできるだろう」という予測は甘いことが多いです。
1.5倍~2倍の時間を見積もっておくのがおすすめです。
家族の協力を取り付ける
一気に片付けをするときには、自分のものであろうと、家族の共用スペースであろうと、家族に不便をかけてしまうのは間違いありません。
先に理解を得ておくのがいいでしょう。
リバウンドしない対策をする
リバウンドしないための対策は必須です。
有効な2つの方法は、収納場所を工夫しつつ確定させること。
そして、物の量を増やさないことです。
出し入れしにくいと、物を戻さないことが増えて、散らかってしまいます。
リバウンドしない収納方法はこちらにまとめました。
↓ ↓ ↓

また、物が増えてしまうとせっかくの片付けが無駄になりかねません。
物を増やさない方法はこちらにまとめました。
↓ ↓ ↓

ぜひチェックしてみてください!
手放すかどうかの判断基準を決めておく
物を手放すかどうかの判断基準を決めておきましょう。
例えば「1年以上使っていないものは手放す」「複数個あるものは○個にする」という基準です。
その場で一つずつ判断するのは時間がかかります。
事前に決めておくとスムーズに進められます。
体力をたくわえておく
一気に片付けをするときには気力も体力もかなり使います。
体調は万全にして取りかかりましょう。
体調不良のときは、無理しないで延期する勇気も大切です。
中途半端になってしまうと、ストレスがたまりますからね。
片付けに使う道具を準備しておく
片付けに使う道具を準備しておきましょう。
ゴミ袋、売却するためのアイテムをまとめておく箱、掃除道具などをいちいち取りに行っていては時間がかかりすぎますし、体力も削られます。
スペースを確保しておく
スペースを広く確保しておきましょう。
片付けをするのに全部出して分類して、手放すものも置いておく。
かなり広いスペースが必要になることを覚悟しておくといいですよ。
まとめ:自分に合った片付けスタイルを選ぼう
「コツコツ片付け」と「一気に片付ける」。
どちらにも、それぞれの良さがあります。
毎日のすき間時間を活かして少しずつ進めるスタイルは、無理なく習慣化しやすく、リバウンドもしにくいのが魅力。
一方で、一気に片付けるスタイルは、目に見える変化が大きく、短期間で達成感を得られるのが大きな強みです。
大切なのは、「どちらが正しいか」ではなく、今の自分の状況や性格、体力、ライフスタイルに合った方法を選ぶことです。
たとえば、忙しくて毎日は片付けに時間を割けないなら、週末に一気にやるのもあり。
逆に、一気にやるのは体力的に不安…という方は、5分から始めるコツコツ片付けが安心です。
どちらか一方だけにこだわる必要はありません。
例えば、最初は慣れるためにコツコツと小さく片付け。
慣れてきたところで、一気に片付け。
こんなのもおすすめです!
まずは、どちらでも試してみることから始めてみましょう。
小さな成功体験の積み重ねが、やがて「片付けができる自分」への自信につながります。
あなたの生活が、少しでもスッキリと心地よくなりますように。
無理せず、マイペースに進めていきましょう!