「冷蔵庫を買い替えたいけど、古いほうはどうやって捨てればいいの?」
「粗大ごみに出せると思っていたのに、収集してもらえなかった」

粗大ごみのシールを貼って出せばいいんじゃないの?
「40代から始める片付け|リバウンドなし&不用品売却ガイドブログ」のりょうこです。
家電の処分でつまずく方の多くが、この「粗大ごみに出せると思っていた」でつまずきます。
テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4つは、法律で処分の方法が決められている特別な家電です。
そしてもうひとつ、多くの人が知りたいのに調べにくいのが費用です。
ネットで検索すると料金表がたくさん出てきますが、リサイクル料金はメーカーが設定していて、改定されることがあります。
だからこの記事では、金額そのものではなく「その時点の正しい金額をどう調べるか」をお伝えします。
処分の4つのルート、品目ごとの注意点、そして回収業者を見分けるときに本当に見るべきポイントまでまとめました。
テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは、粗大ごみに出せません
この4つは家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象品目で、市区町村の粗大ごみとしては出せない決まりです。
対象になるのは、次の4品目です。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管式・液晶式・有機EL式・プラズマ式)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
「冷凍庫」と「衣類乾燥機」は?
「テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン」と覚えている方が多いのですが、冷凍庫と衣類乾燥機も同じ対象です。
食品のストック用に買った小さな冷凍庫や、洗濯機とは別に置いてある衣類乾燥機を、うっかり粗大ごみに申し込んでしまうケースがあります。
収集日に持っていってもらえず、その日の予定が丸ごと無駄になることもあります。
処分するものを書き出す段階で、この2つも4品目に含まれると覚えておいてください。
家庭用か業務用かは「どこで使っていたか」では決まらない
ここは誤解が多いところです。
対象になるかどうかは、機器そのものが家庭用として作られたかどうかで決まります。
つまり、家庭用のエアコンなら事務所や店舗で使っていても対象です。
逆に業務用として作られた機器なら、自宅に置いて使っていても対象外です。
自宅で使っていたか会社で使っていたか、という基準ではありません。
判断がつかないときは、本体に貼られた型番・品番をひかえて、家電リサイクル券センター(0120-319640)に問い合わせれば確認できます。
費用は「リサイクル料金」+「収集・運搬料金」の2つ
家電4品目の処分にかかるお金は、性質の違う2つを足したものです。
ここを分けて理解しておくと、見積もりを見たときに高いか安いかの判断がつきます。
- リサイクル料金:メーカーが設定する。品目とサイズの区分で決まる
- 収集・運搬料金:引き取りを行う小売業者が設定する。店ごとに違う
同じテレビでも、依頼する店が変われば総額が変わります。
変わるのは後者、収集・運搬料金のほうです。
リサイクル料金の正しい調べ方
リサイクル料金は、家電リサイクル券センターのサイトで、品目とメーカー名から検索できます。
手元にあるのが何というメーカーの製品か分からないときは、本体のラベルを見れば書かれています。
電話で問い合わせることもできます(家電リサイクル券センター 0120-319640)。
そして大事なのがここです。
リサイクル料金は随時改定されます。
2026年にも複数のメーカーが料金を改定しています。
検索して出てくる料金表のなかには、数年前に書かれたまま更新されていないものが混ざっています。
金額を見るときは、その情報がいつのものかを必ず確かめてください。
最終的には、家電リサイクル券センターか依頼先の販売店で、その時点の金額を確認するのが確実です。
料金の区分は、サイズや容量で分かれる
リサイクル料金には品目ごとに区分があり、自分の家電がどちらに入るかで金額が変わります。
- テレビ:15型以下 / 16型以上
- 冷蔵庫・冷凍庫:170L以下 / 171L以上
冷蔵庫の容量は、外側を見ても分からないことがほとんどです。
扉を開けた内側に貼られているシールの「全定格内容積」を見てください。
170L以下か171L以上かで区分が変わるので、申し込みの前に確認しておくと安心です。
エアコンは、室内機と室外機で1台分
エアコンのリサイクル料金は、室内機と室外機を合わせて1台分という考え方です。
そのため、どちらか一方だけを処分する場合でも料金は変わりません。
「室外機だけ残っているから安くなるはず」と考えたくなるところですが、そうはなりません。
引っ越し先に室外機だけ置き去りになっていた、というケースでも同じです。
支払うと「家電リサイクル券」が発行される
リサイクル料金を支払うと、家電リサイクル券が発行されます。
この券には番号がついていて、自分が手放した家電がきちんとメーカーに引き渡されたかを、後から確認できる仕組みです。
この券が、あとで出てくる「回収業者を見分ける」話の決め手になります。
控えを受け取ったら、すぐに捨てずに保管しておいてください。
処分する4つの方法
家電4品目を手放すルートは4つあります。
自分がどれに当てはまるかで選べるよう、順番に見ていきます。
① 買い替えるなら、購入するお店に頼む
いちばん手間が少ないのがこの方法です。
新しい家電を買うお店に、古いほうの引き取りを一緒に依頼します。
配達と引き取りが同じ日にまとまるので、こちらがやることは日程を決めることと、当日に道をあけておくことくらいです。

とても楽でした。
買い替えの予定があるなら、処分だけを切り離して考えないほうがラクです。
「買うときに一緒に頼む」が、いちばん段取りの少ないルートです。
ただし、引き取りの条件や料金、申し込みのタイミングは店ごとに違います。
購入を決める前に、引き取りもお願いできるかを聞いておいてください。
② 処分だけなら、その製品を買ったお店に頼む
買い替えはせず、処分だけしたい場合は、その製品を買ったお店に引き取りを依頼します。
引っ越しで台数を減らすときや、実家を片付けるときはこのパターンが多くなります。
このときも、引き取りの方法や収集・運搬料金は店によって違います。
まず電話で、引き取りをお願いできるかと費用を確認するところから始めてください。
③ 買ったお店が分からないときは、市区町村の案内する方法で
買った店を覚えていない、あるいはその店がもうない、という場合もあります。
そのときは、住んでいる市区町村が案内している方法で処分します。
引き取りを行う業者を紹介している自治体もあれば、別の仕組みを案内している自治体もあります。
やり方は自治体ごとに違うので、必ずお住まいの市区町村のサイトか窓口で確認してください。
他の地域の手順をそのまま真似すると、話がかみ合わずに二度手間になります。
④ 自分で指定引取場所に持ち込む
郵便局でリサイクル料金を振り込み、家電を指定引取場所へ直接持ち込む方法もあります。
この場合は収集・運搬料金がかからないぶん、運ぶ手段と人手を自分で用意する必要があります。
現実的かどうかは、品目とサイズによります。
小さめのテレビなら車に積めても、冷蔵庫や洗濯機を家から運び出すのは簡単ではありません。
階段の上げ下ろしや積み下ろしで無理をすると、処分費用より高くつくかもしれません。。。
怪我をしたり家を傷つけてしまったり。
十分注意しましょう!
持ち込みを考える場合は、事前に指定引取場所の場所と受付の条件(受付時間、必要な手続き、持ち込みができるかどうか)を確認しておいてください。
品目別に、気をつけたいこと
同じ4品目でも、当日までに準備しておくことは品目ごとに違います。
ここでつまずくと引き取り当日に作業が止まるので、先に押さえておきましょう。
エアコン
エアコンは、取り外す工事が必要になることがほとんどです。
壁掛けタイプは、室内機を外し、配管を処理し、室外機を切り離す作業が入ります。
この取り外し費用は、リサイクル料金や収集・運搬料金とは別にかかる場合があります。
見積もりを取るときは、取り外しまで含んだ金額かどうかを聞いてください。
急に別料金で請求されると懐も心もショックが大きいです!
料金は室内機と室外機で1台分なので、室外機だけが残っているケースでも同じ扱いです。
前に住んでいた人が置いていった室外機が残っている、という相談がときにあるようです。
その場合も、金属ごみとして出さず、4品目としての処分方法を確認してください。
エアコンには冷媒としてフロン類が使われていて、リサイクルの過程で回収・処理されます。
正しいルートで処分することには、環境面での意味があります。
冷蔵庫・冷凍庫
まず、中身を空にしておくことです。
引き取りの日が決まったら、食品を使い切る段取りを逆算して立てておくと、当日にあわてません。
冷凍室のものは特に残りやすいので、引き取り日が決まった時点から意識して減らしていくと間に合います。
機種によっては、霜取りや水抜きが必要です。
ただし手順は機種によって違います。
取扱説明書か、引き取りを依頼する販売店で確認してください。
もうひとつ大事なのが搬出経路です。
設置したときに通ったのだから通るはず、と思っていても、途中に家具が増えていることがあります。
とにかくルートはクリアにしておきましょう!
容量は、扉を開けた内側のシールの「全定格内容積」で確認できます。
申し込みのときに聞かれることがあるので、先にメモしておくとスムーズです。
洗濯機・衣類乾燥機
洗濯機は、給水ホースと排水ホースの水抜きが必要な場合があります。
水が残ったままだと、運び出すときに床を濡らしてしまいます。
これも手順は機種によって違うので、取扱説明書で確認してください。
ドラム式と縦型でも扱いが変わります。
設置場所によっては、搬出そのものに手間がかかります。
防水パンにぴったり収まっている場合や、洗面所が狭くて動かす余地がない場合は、当日に時間がかかることを見込んでおいてください。
テレビ(パソコンモニターは対象外)
テレビは、ブラウン管式・液晶式・有機EL式・プラズマ式のいずれも対象です。
古いブラウン管テレビが物置に眠っている、というケースもよくあります。
ここで間違えやすいのがパソコンのモニターです。
見た目は似ていますが、パソコンモニターは家電4品目ではなく、パソコンリサイクルという別の制度で扱われます。
家電リサイクル券を用意しても引き取ってもらえません。
パソコン本体やモニターの処分は、データの消去も含めてこちらにまとめています。
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まだ使えるなら、捨てる以外の道もあります
きちんと動く家電なら、処分する前に「譲る」「売る」を考えてみる価値があります。

中古品として売る場合は、古物商の許可を持つリユースショップに買取を依頼するのが基本です。
大型家電は持ち込みが難しいので、出張買取に対応しているかを先に確認してください。
必要な人に直接譲りたい場合は、ジモティーで地域の掲示板サービスを使う方法があります。
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送って売る方法を検討したい場合は、こちらにまとめています。
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「タダで引き取ります」に要注意!
ここで一点だけ注意があります。
再び使うこと(リユース)以外を目的とした売買は、廃棄物処理法に触れる場合があると指摘されています。
部品を取るため、金属を抜き取るため、といった目的の取引です。
「使える家電なら何でもタダで引き取ります」と声をかけてくる相手が、それを誰かに使ってもらうつもりなのか、別の目的なのかは分かりません。
譲る前に、どう使う予定かを一言聞いておくだけで、判断材料が増えます。
回収業者を見分けるポイントは「許可の種類」ではありません
ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
家電の回収業者について調べると、「一般廃棄物収集運搬業の許可があるか確認しましょう」という説明をよく見かけます。
ただ、家電4品目に関しては、この確認の仕方だけでは判断できません。
まず、一般的に言われていること
家庭から出た家電は、本来は一般廃棄物にあたります。
そして一般廃棄物の収集運搬には、市区町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。
だから「その許可を持っているか確認しましょう」と説明されるわけです。
ここまでは、家庭ごみ全般についての話としては合っています。
ただし、家電4品目には特例がある
家電リサイクル法には、廃棄物処理法の特例が定められています。
これが、他ではあまり触れられていない部分です。
- 小売業者が自ら収集運搬する場合は、廃棄物処理法の許可が不要
- 小売業者の委託を受けて収集運搬する業者は、一般廃棄物か産業廃棄物のどちらかの収集運搬許可があればよい(ただし運べる地域は、その許可の範囲内)
つまり、産業廃棄物収集運搬業の許可しか持っていなくても、その業者の回収が家電4品目について必ずしも違法とは限りません。
小売業者からの委託があり、許可の範囲内の地域で運んでいるなら、法律上は成り立ちます。
そして逆も言えます。
許可の番号がサイトに書いてあるからといって、その家電が適正に処理されるとは限りません。
許可はあくまで運ぶ資格の話で、どこへ運ぶかは別の問題だからです。
許可の種類を照らし合わせても、答えは出ません。
では、何を見ればいいのか
判断の材料になるのは、家電リサイクル券が発行されるかどうかです。
4品目が正しく処理されたかどうかは、この券の番号で後から確認できます。
依頼する前に、次の2つを聞いてください。
- 「家電リサイクル券の控えはもらえますか」
- 「引き渡し先は指定引取場所ですか」
この2つに、はっきり答えられるかどうかがひとつの目安です。
券の控えがあれば、自分の家電がメーカーに引き渡されたかを自分の目で確認できます。
2つ目の質問も同じくらい大事です。
引き取りまでは適法でも、指定引取場所以外に持ち込まれた場合は不適正な処理にあたる、と指摘された事例があります。
「どこへ運ぶのか」まで含めて確認するとベストですね。
この特例が使えるのは、家電4品目だけ
もうひとつ、押さえておきたい線引きがあります。
ここまでの特例は、家電4品目にしか適用されません。
家具、衣類、その他の不用品をまとめて回収してもらう場合は、話が変わります。
その場合は、一般廃棄物収集運搬業の許可、または市区町村からの委託が必要です。
片付けの現場では、「どうせ来てもらうなら家電も家具もまとめて」となりがちです。
でもまとめて頼んだ瞬間に、確認すべきことが変わります。
家電以外も一緒にお願いするなら、その部分については一般廃棄物の許可か市区町村の委託があるかを確認してください。
不用品をまとめて処分するときの考え方は、こちらにまとめています。
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「無料回収」を謳って巡回するトラックには近づかない
無料回収をアナウンスしながら住宅街を回るトラックについては、政府広報オンラインや国民生活センターが注意を呼びかけています。
無料と聞いて渡したのに、積み込んだ後で高額な料金を請求されたというトラブル事例が知られています。
さらに、引き渡した家電が不適正に処理されたり不法投棄されたりした場合、引き渡した側が責任を問われる可能性も指摘されています。
そして、こうした業者に渡した場合、家電リサイクル券の控えを受け取れるとは限りません。
「券の控えはもらえますか」と聞いたときの反応を見れば、判断がつきます。
その場で答えられない相手には、渡さないでください。
よくある質問
Q1. 引っ越し業者に引き取ってもらえますか
対応しているかどうかは業者によって違います。
引き取りを行っている場合でも、家電リサイクル券の控えがもらえるか、引き渡し先が指定引取場所かを、他の業者と同じように確認してください。
Q2. 壊れて動かない家電でもリサイクル料金はかかりますか
リサイクル料金は、メーカーと、品目・サイズの区分で決まります。
動くか動かないかは料金の区分に含まれていないので、故障している家電でも同じように支払いが必要です。
Q3. 実家の家電を、離れて住む子どもが処分してもいいですか
依頼そのものは家族が行っても差し支えありませんが、進め方は状況によって変わります。
買ったお店が分かるか、当日の立ち会いを誰がするか、この2つを先に決めておくと話が早く進みます。
何より大事なのは、持ち主本人の同意を取っておくことです。
実家の片付けの進め方は、こちらにまとめています。

Q4. リサイクル券をなくしてしまいました
引き取りを依頼した小売業者に相談してください。
券の番号は引き渡しの確認に使うものなので、控えを受け取ったらすぐ捨てず、しばらく保管しておくことをおすすめします。
Q5. 会社で使っていた家庭用のエアコンはどう処分しますか
家庭用として作られた機器なら、事業所で使っていた場合でも家電リサイクル法の対象です。
家庭用か業務用か判断がつかないときは、型番・品番をひかえて家電リサイクル券センター(0120-319640)に確認してください。
Q6. 電子レンジや掃除機は対象ですか
家電リサイクル法の対象4品目ではありません。
4品目以外の家電は市区町村ごとにルールが決まっているので、お住まいの自治体の案内を確認してください。
まとめ:金額より「調べ方」を持っておく
今回のポイントをまとめます。
- テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)・エアコンの4品目は、粗大ごみに出せない
- 家庭用か業務用かは、使っていた場所ではなく機器の種別で決まる
- 費用は「リサイクル料金」+「収集・運搬料金」の2つ。金額はその時点の一次情報で確認する
- リサイクル料金は改定される。古い料金表を鵜呑みにしない
- エアコンは室内機と室外機で1台分。冷蔵庫の容量は内側のシールの「全定格内容積」で確認する
- 処分ルートは4つ。買い替えなら、新しい製品を買う店に頼むのがいちばん手間が少ない
- まだ使えるなら、譲る・売るという道もある
- 業者に頼むなら、見るのは許可の種類ではなく家電リサイクル券
家電の処分は、金額を調べているうちに疲れてしまいがちです。
でも本当に必要なのは、金額そのものより「正しい金額をどこで確認すればいいか」を知っていることです。
家電リサイクル券センターと、依頼する販売店。
この2つを押さえておけば、何年後の買い替えでも同じやり方で調べられます。
大型家電の処分がひと段落したら、押し入れの季節家電も見直しどきです。
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家全体の片付けを順番に進めたい方は、こちらから始めてみてください。
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